15626270_287618048306593_7426820758250970377_o.jpg

【最も小さくされた「みなし仮設」の方々に】

昨日はよか隊ネット、グリーンコープ災害支援センター、熊本学園大学社福学生ボランティアグループの共同主催で第1回つながる広場を開催しました。
 
現在、よか隊ネットは益城町社会福祉協議会様より委託を受けて、みなし仮設にお住いの方々への見守り活動を行っています。
みなし仮設の方々は、マンションやアパートなどの集合住宅などにお住いなので、一見しただけではその建物に被災された方がいらっしゃるかどうかすら分かりません。
 
このため、ボランティア活動の対象にはなりにくく、みなし仮設にお住いの方々とボランティアの間は「断絶」されていると言っても過言ではありません。
 
よか隊ネットでは日々の訪問活動の中で、「支援を受けていない」「忘れ去られているのでは」といった声も沢山いただいています。
こうした方々へ少しでも何かできないか、ということで今回のイベントを行いました。
  
仮設住宅の供与期間は原則2年間。ご自宅を失った方々には長い避難生活になります。また、将来の見通しまだ立っていない方も沢山いらっしゃいます。
  
つながる広場は今回が第1回。今後もできる限り回数を重ねることで、点を線に、線が面になっていくような活動につなげ、みなし仮設にお住いの方々の長い避難生活を少しでもサポートできればと考えています。


今回は384名の方にご来場いただき、また150名を超えるボランティアの方々にご参加していただきました。今回はよか隊ネットとしても初めての取り組みでもあったので、いろいろ不手際もあったと思いますが、大きなトラブルもなく、無事開催することができました。
 
そして、多くの来場された方々からお礼や感謝の言葉をいただき、スタッフの励みにもなりました。

また、このような大きなイベントはよか隊ネットだけではできません。今回も加盟団体様をはじめとした、多くの団体・グループにご協力いただき、実現しました。ご協力いただいた全て皆さまにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。  

【第1回つながる広場参加団体】 
◎こころをつなぐよか隊ネット
◎グリーンコープ災害支援センター
◎熊本学園大学社福学生ボランティアグループ
◎さくら会
◎音楽ボランティア「ぐるぐる」
◎大光保育園
◎くまもと笑いヨガ倶楽部
◎あめのゆみ
◎くわみず病院
◎隆建築設計事務所
◎松下生活研究所
◎熊本心のケアセンター
◎くまもと県民交流館パレア
◎熊本高校生ボランティア
◎くまもと支援の会
◎め組JAPAN
◎くまもと音楽復興支援100人委員会
◎でんでん虫の会
◎ひとさじの会九州支部
◎きばれ!あまくさンしー
◎ごぱん屋うっでぃー
◎リバイブ熊本
◎橋本 櫻
◎熊本復興支援お助け隊
◎リーダーズサミット
◎熊本県青年司法書士会
◎福永紗織法律事務所
◎あゆみ法律事務所
 
【後援】
◎熊本県
◎益城町
◎熊本県社会福祉協議会
◎益城町社会福祉協議会

DSCF9121.JPG

DSCF9120.JPG

DSCF9117.JPG

DSCF9113.JPG

 

15628751_1249917175069717_1530666377_o.jpg

 

 関連記事

みなし仮設入居被災者支援遅れ 県内自治体(熊本日日新聞)

益城で再会、交流 県内各地に分散、みなし仮設の町民 「元気にしとったか?」 喜び、笑い声響く /熊本(毎日新聞)

 

よか隊ネットでは現在、益城町社会福祉協議会からの委託事業として、1308世帯の方々の戸別訪問による見守りを行っています。益城町で被災され熊本県内の市町村にみなし仮設を見つけられた方々のお話をお聞きしています。
 
先日はあるお宅でお話をお聞きしました。自宅は全壊で家具・家電を取り出せ無い状態からみなし仮設の生活をはじめられました。
 
入居当初の8月は家財道具の購入の際、購入料金とは別に蛍光灯の取り付け代に5千円(取り付けひとつにつき!)、エアコン取り付け2万5千円(もちろんひとつにつき!)等の震災便乗価格の世の中にため息をつきながら生活をされていました。
 
よか隊で寄付品のテレビの接続を行いながら、今までの辛かったお話を聞かせていただきました。
 
おはなしを聞きながら一緒に腹を立てておりましたが、最後に笑顔でお食事へデートにお誘いいただきました。うれしかったのですが丁寧にお断りしたところ、お礼の言葉をいただきました。
  
腹が立つことも分かち合えれば幾分楽になることを思い出しました。
 
「寒いねと」話しかければ「寒いねと」答えてくれる人のいるあたたかさ・・・  俵万智
 
柄にも無く歌を思い出してしまいました。
ささえあいながらみんなで歩いていきたいと思います。
 
皆様の応援をよろしくお願いします。

15167631_951012858377052_4176105348609074902_o.jpg

 

<< 仮設住宅の方の笑顔に触れることができた1日 >>
11/27(日)仮設住宅向けイベントを開催致しました。
 
加盟団体であるリーダーズサミット、熊本復興支援おたすけ隊からの提案で始まった「仮設住宅支援」。
この活動、実は7月から始まっていました。
どうも住民の方がおかしい、支援の手が届いていない。
 
誰かが事実を伝えなければ。
誰かが支援活動を行わなければ。
 
そんな中から、
情報共有のための「よか隊ネット放談会」を経て、
今回ちょっと大規模なイベントを開催することができました。
 
ただの炊き出しではありません。
私達が目指しているものは、「仮設住宅でのコミュニティ支援」。
  
住民の方から上がってきた声。
「ここ(仮設住宅)は見捨てられている気がする」
「ここ(仮設住宅)はもう駄目だん」
   
仮設住宅ということで設備面だけでも十分な生活環境でないなか、
さらにこういった精神的な不安になっている環境である事を私たちは知りました。
  
私たちには何ができるのだろうか?みんなで話し合いました。
  
そんな中で開催されたのが今回のイベント。住民参加型のイベントです。バーベーキューあり、音楽あり、物資提供あり。
 
「前日にお米を配って、おにぎりを作ってもらおう。」
「当日にはどんどん手伝ってもらおう」
「おかずも、住民の人にどんどん持ち寄ってもらおう」
「たくさんの人に手伝ってもらおう」
 
ご飯を提供することが目的ではない。そこに人が集まり、笑顔が生まれる、交流が生まれる、そんな場を私たちは作りたかったのです。
 
迎えた当日、心配された雨もあがり、たくさんのスタッフと、たくさんの参加者が集まった場が出来上がりました。そこにたくさんの笑顔があり、たくさんの交流が生まれていました。
 
ある年配の方がおっしゃっていました。
「仮設住宅の中でも、ちょっとした挨拶でも交わせる関係になりたい。今回、このような場ができて、お互いの顔を知ることができた」
 
もちろん全ての方が満足されたわけではないでしょう。ただ、この人のイベントで喜んでくれている人がいたのは確かです。
 
子供たちは肉を食べ、元気に遊んでいました。
テーブルを囲んでの、おじいちゃん・おばあちゃんの団欒がありました。
音楽に聞き入る、おじいちゃんと孫の姿がありました。
その場には、たくさんのたくさんの笑顔がありました。
 
 
前日が雨ということで目に見える課題もありました。雨が降ると、道が水浸しになるのです。水はけに対する対応が十分にされていないのでしょう。ご年配の方にとっては、とてもつらい環境だそうです。
 
おそらくまだまだたくさんの不安や課題があると思います。まずは関係性の構築、そしてできることを一つづつ。
 
早速次の活動に向けて動いています。
 
今回の活動に至った経緯の詳細はこちらをご参照下さい。
https://faavo.jp/osaka/project/1703

------
 
今回のイベント開催にあたって、たくさんのご協力を頂きました。本当にありがとうございます。
リーダーズサミット
熊本復興支援おたすけ隊
◎くまもと音楽復興支援100人委員会
チームおひさま(野菜スープ提供)
ごぱん屋うっでぃー(お菓子提供)
Wish Happines(子供服提供)
◎株式会社 熊本県不動産管理センター(車提供)
◎浄土宗熊本教区青年会(会場設営支援)
◎ビッグイシューくまもとチーム(BBQ)
◎くまもと支援の会(リユース食器提供)
◎ボランティアスタッフの皆様
◎お手伝い頂いた仮設住宅の皆様
◎物資提供をして下さった皆様

 

15267556_951022391709432_4394764795157842178_n.jpg

15267556_951022391709432_4394764795157842178_n.jpg

15259641_951012905043714_2519517268408674735_o.jpg

15194605_951012861710385_6806128513083746771_o.jpg

15194470_951012865043718_8087061204188778522_o.jpg

15179182_951022508376087_2051050009072040568_n.jpg

14883476_932852530193085_3354277713313325179_o.jpg

 

仮設住宅は孤立していないか?
様々な社会問題が一気に表面化
-------
熊本市東区の一角にできている小さな仮設住宅にお住まいの方にお話を聞くことができた。
仮設住宅の間取りは3K。夫婦と小さい子ども3人、そしてお腹の中に赤ちゃんがいらっしゃる。一人のお子様は数日後が誕生日。
 
数日前までは、仮設受託の周りの雑草が凄かったそうだが、ちょうど訪れた日には草刈り作業が行われていた。問題を市に上げたら早速対応してくれたそう。よかった。でも、、たぶん雑草の問題はずっとまえから出ていた問題。。もしかしたら、やっとこさ対応してくれた、ということなのかもしれない。
  
2年間の保証がある仮設住宅住まい。「その後はどういった計画を立てられているんですか?」と聞いてみた。
「この付近で住むことを考えないと、、子どもの保育園もあるし、、変に違う場所に移ってしまうと、、子供たちを保育園に入れるかどうかの問題がまた増えてしまう。」
ここで頭をよぎるのは「待機児童」の問題。熊本でも例外なく待機児童の問題が起こっている。こういった現状を考えると、今の状況から引っ越して、さらに待機児童の問題を抱えるということは、、それはもう精神的にも大きな影響を与えるだろう。今の日本が抱える様々な社会問題。仮設住宅に住む人達は、この社会問題が、これまで以上にとても大きくのしかかってくる。
  
 
公園のあった場所にできた仮設住宅。ここには、コミュニティスペースがないどころか、子供たちが遊ぶ場所すらない。生活環境が変わった現在、せめて子供たちには精一杯遊んでもらいたいとうのが親の想い。そんな発言を聞いて周りを見渡してみたが、遊ぶスペースはない、住宅の間は車が通るためのアスファルト、その周りはちょっと大きめの石が敷き詰められている。こんなところでは、子供たちは走り回ることすらもできない。
 
  
緊急対策で建設された仮設住宅。どれだけ暖房対策ができているのだろう。。。聞いてみると、今でも既に寒いそう。建設に関しては素人だが、、住宅の下を見てみると完全な空洞。たぶん断熱材は入っていない。まさしく「底冷え」の環境。暖房器具の購入が必須になってくるが、行政に相談してみると、「お渡ししている支援金から購入して下さい」ということ。確かに、お金を渡されているという事実があるので、購入はできないことはない。しかし、これからの新しい住居を含めた生活の事、まだまだそろっていない日常品の事、子供達の事を考えると、お金はいくらあっても足りない。なかなか家電製品を購入するまとまった金額を準備はできない。でも、日に日に気温は下がってくる。支援物資はどんどん減っている現実。家電製品の支援はとても期待できない現実。
  
  
仮設住宅の周りの環境問題、子ども問題、住宅問題、様々な問題が出てきている中、こういった環境においての一番の問題は「自治」ではないかと思う。「自治会」という言葉は最近では、あまりいい風にとらわれなくなってきているが、人間が集まって住んでいく上で大きな役割を果たすのが「自治会」。今回、やむをえず仮設住宅に住むことになり、急遽集まった人たち。当然、その中で生活をしていく上での協同作業等をとりまとめる自治が必要なのだが、、仮設住宅に移って来た人たちには、そういったところまで手を回せる余力がない。仮設住宅建設というハード面の予算は使われても、そこから「自治」を運営していくためのお金は使われていない。もしかすると全く考慮すらされていない。
もしかすると、地域の繫がりが薄れていってきている現代社会において、人が新しく自治を作っていく事自体、今となっては難しい事なのかもしれない。
  
今回の出会いで改めて思った。
まだまだ支援は必要。いろんな角度からの支援が必要。もしかすると今まで以上の支援が必要なのかもしれない。
 
  
週末はあるイベントで大盛り上がりだった熊本市内。どんどん活気が戻ってきている熊本。地震前の生活を戻すことができている人もたくさんいるのだろう。
 
  
どんどん収束していく熊本地震という事実。ただし、これが現実。
熊本はこれから!

2016年10月7日(金)に、「よか隊ネット全体会議」を行いました。

平日にも関わらず、多くの加盟団体の方にご参加頂きました。

14570680 1185766404779928 6114259149471708543 o

 

熊本地震から半年。緊急対応が必要な時期もすぎ、「よか隊ネット」として次のフェーズに映る時期であるため、主に今後の方針についての説明を行いました。

説明した内容は以下です。

  1. よか隊ネットの活動報告(A型事業)
  2. よか隊ネットの活動報告(B型事業)
  3. 地域支え合いセンターの活動開始に関して
  4. よか隊ネット法人格取得に関して
  5. 助成事業に関して
  6. 助成金活用ワークショップと相談会に関して

 

14615738 1185765828113319 5346787080688253948 o

 

1.よか隊ネットの活動報告(A型事業)

よか隊ネットはネットワークグループとして活動しており、2016年9月末時点で、81団体様に加盟頂いています。

活動の一貫として、よか隊ネットからの「助成金支援」を行っており、これまで28団体様に助成金給付の決定を行ってきました。

震災支援のニーズは日々変化しており、その変化に対応する必要があります。加盟団体様には日々の活動へのご協力感謝致します。

また、加盟団体様の情報共有の場として、月に1度程度「放談会」と称した情報交換の場作りの活動も開始しています。

 

これからのよか隊ネットの1つの活動として、それぞれの活動の内容を記事にして、熊本地震の記録化を行っていきたいと思います。活動団体の皆様ご協力お願い致します。


2.よか隊ネットの活動報告(B型事業)

地震発生直後から行ってきた「車中泊アンケート調査」も一段落し、その後は、「夜間巡回」「早朝巡回」を行ってきました。

これらの活動報告を数値化して説明させて頂きました。アウトリーチ型の効果もほぼなくったと判断し、これらの活動は一旦クローズします。しかし、今後も必要な方には継続的な支援を行っていきます。 

14468543 1185766294779939 9089817326043109407 o


3.地域支え合いセンターの活動開始に関して

10月1日から、益城町からの委託事業である「地域支え合いセンターの活動」を開始致しました。これは、「みなし仮設住宅」に住まわれている方々への支援活動となります。

熊本県内の「みなし住宅」にお住まいの方々を訪問し、個別の支援が必要な方々に対しては丁寧な支援活動を行っていきます。 


4.よか隊ネット法人格取得に関して

緊急支援活動も一段落し、これからは新しい支援の形が必要となります。「よか隊ネット」では、今後も継続した支援活動を行っていくため、法人格の取得を目指して動いていきます。

加盟団体様の今後のご支援、より一層よろしくお願い致します。 


5.助成事業に関して

「共生地域創造財団」による「熊本復興」活動に関して、新たな助成事業の枠組みを現在検討中です。

復興活動を行われている皆様に是非活用して頂きたいと思っております。 

14570697 1185766061446629 2560407143861293718 o


6.助成金活用ワークショップと相談会に関して

大阪から、「特定非営利活動法人 暮らしづくりネットワーク北芝」のメンバーに来て頂き、週末に行われる「助成金活用ワークショップと相談会」開催に関する説明を行って頂きました。

 

14590163 1185766501446585 385017452106405890 o