2017年5月28日(日)に、「第一回つながるCafe説明会」を行いました。

今回の説明会には、県内で活動する団体、個人ボランティアの皆さんが約20名程集まって頂きました。本当にありがとうございます。

つながるCafe

熊本地震によって、「みなし仮設」「在宅避難」されている方々は、県内全域で75,000世帯以上あると言われています。
この方々は県内全域に点在して住まれており、個人情報保護の事もあり、「地域からの孤立」「支援からの孤立」が問題となっております。
  
私達「よか隊ネット熊本」では、
1.個別訪問支援(益城町からの業務委託による「地域支え合いセンター」としての事業)
2.イベント型の支援(民間ボランティアの方々と協働して行った「つながる広場」)
の2つの支援活動をこれまで行ってきました。
  
そんな活動の中から上がってきた「被災者の声」


・「これまで全く支援を受けることがなかった。 」
・「もっといろんな人たちと交流して話がしたい。」
・「気軽に集まれる場が近所に欲しい。」
 
こういった声を受けて始めようとしているのが、「つながるCafe」です。

今回は、この「つながるCafe」に関する企画内容を説明させて頂きました。

つながるCafe説明会の様子

 

テレビ局、新聞社の方にもご参加頂きました。

なかなか報道されることもなくなって熊本地震。「見えなくなった被災者」「聞こえなくなった被災の声」を感じている我々にとって、報道して頂けるということはとてもありがたいです。 

参加者

 

たくさんの方が、Cafe運営にご協力に手をあげて下さいました。

この活動は、たくさんの人たちのご協力なしではありえません。こうやって、「なにか少しでも強力したい」という声が本当にありがたいです。

Cafe運営の皆さん

 

説明会後は、みんなでランチに行きました。

この日は、とてもいい天気で、風もここちよく、テラス席でちょっとした団欒の時間を取ることができました。

ランチ 

今回、こういった取り組みを開始するにあたって、私達ボランティア団体同士の繋がりも、少しずつ強くなっている気がします。

みなさん、それぞれの仕事を持ちながら、もしくは支援活動団体として、日々を過ごされています。
こうやって集まって下さる方の想いは同じ。「できることを、できるしこ」力を合わせてがんばっていきます。

 

「つながるCafe」に関しては、まだまだご協力者をお待ちしております。

興味のある方は、よか隊ネット熊本事務局まで、お気軽にご連絡下さい。

2017年5月27日 熊本城の今の様子を見てきました。

 

ニュースで報道されているとおり、熊本城の大天守の解体が進められており、大きな足場でお城は囲まれていました。

参考:熊本城大天守 屋根徐々に撤去(熊日ニュース)

熊本城

 

手前に見えるのは宇土櫓です。宇土櫓は奇跡的に被害が小さかったようですが、宇土櫓に繋がる塀は倒れたままでした。

熊本城

 

加藤神社の入り口付近。

加藤神社へと繋がる道の塀の周りには全て土嚢で固められていました。石垣が崩れるのを防ぐためでしょう。

1年たった今でも、こういったところは応急処理がなされたままです。

熊本城

 

加藤神社から反対の二の丸方面。こちらの石垣は崩れたまま特に手を入れられた様子が見られません。

ここだけではなく、石垣が崩れてそのままの箇所が多く見られました。

熊本城

 

石垣が崩れ、石垣の中の砂利も多く流れ出しています。この状況で、もし大きな地震が来ることがあれば、、、大きく崩れてしまう可能性もありそうです。

熊本城

 

二の丸公園に繋がる道には、石が集められていました。奥には、大きめの石も並べられています。今後はこの石をそのまま並べ直す作業になると思われます

熊本城

 

 熊本城の復旧作業のニュースはたびたび報道されていますが、ここに足を運ぶと今でも地震の大きさを被害の大きさをまじまじと感じさせられます。

訪れた日は、高校生の姿も多くみられました。修学旅行かなにかでしょうが、今の熊本城は今しかみれません。しっかり熊本地震の事を感じていって欲しいと感じました。

 

よか隊ネット活動報告

 

2017年5月26日に、佐賀から伊万里看護学生の皆さんが、熊本地震の状況視察にこられました。

 

よか隊ネット活動報告

 

視察の中で、「よか隊ネットの活動報告」をさせて頂く機会がありましたので、益城町のミナテラスにお招きし、活動報告会をさせて頂きました。

 

  • 熊本地震の事(解体事業は進んで着ること、ただし目に見えない被災者がたくさんいること)
  • これまでも活動の事((炊き出し、物資配布、車中泊アンケート等))
  • アウトリーチ型の支援に関する事
  • これから「みなし仮設」の方々への支援活動として企画している「つながるCafe」の事

等を、約1時間半にわたって説明させて頂きました。

学生の方々の真剣な目がうれしかったです。

 

質問では、「炊き出しのこと」「物資配布の事」「物資配布として一番うれしかった物」は、等々、たくさんの質問も頂きました。関心を持ってもらってうれしかったです。

 

熊本地震から時間が立つにつれ、熊本市内等では地震の被害状況が目に見える形ではなくなってきています。(益城町や南阿蘇ではまだまだ崩れた家がたくさん残されたままになっています)

私達は今、「みなし仮設」「在宅被災者」に向けた被災活動を行っています。

時間がたつにつれ、「見えなくなっている熊本地震」「聞こえなくなっている被災者の声」を懸念しています。

 

ただ、これは県外から来て、現地を見るだけではなかなか感じることは難しいです。

私達「よか隊ネット熊本」は、熊本地震を伝えるため、被災者の声を知ってもらうため、今後も必要があればどんどん説明会、活動報告会をやっていきたいと思います。

ご希望の方がいらっしゃれば、いつでも事務局にお問い合わせ下さい!

2017年5月25日(木)に、「よか隊ネット放談会#10」を行いました。

今回は

阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 主任研究員、一般社団法人パーソナルサポートセンター理事の 菅野 拓さんをお招きしての、

「復興へのロードマップと被災者支援について」

 

加盟団体の皆様を中心に、約20名の方々に集まって頂きました。

市民セクターからみた復興へのロードマップと被災者支援 

阪神・淡路大震災、東日本大震災からの事例も合わせて、よかった事例、悪かった事例を交えてお話して頂きました。

 

市民セクターからみた復興へのロードマップと被災者支援

 

  • 被災者の課題は震災に特化したものではない
  • 震災支援に乗じた大規模開発は危険(市民の意向を汲み取る必要がある)
  • 使い方次第では使える予算はたくさんある。大事なのはアイデアと活動のミックス。
  • なにより大事なのはネットワークと知恵。活動団体同士が連携しないといい結果はでない。
  • なので、セクターを越えて、しっかり話し合いを行って活動しましょう。
  • 「話し合う」文化が大事。これは地域活動の資産となる。
  • 活動団体を避難して喧嘩しても良い結果はでない。


等々、阪神・淡路大震災、東日本大震災の事例も交えながら、とにかく「セクターの枠を越えて」の連携がとても大事だということを話して頂きました。

 

 

市民セクターからみた復興へのロードマップと被災者支援

 

地域によっては、「なかなか情報共有ができない 」という声も上がってきています。

セクターの枠を越えなければできる範囲も限られますし、なにより何が目的なのか?が見失われてしまっている気がします。

熊本復興のため、被災者支援のため、今後も連携活動を強めていきたいと感じました。

 

 

「つながるCafe」の活動開始に向けて、株式会社NTTドコモ様にお邪魔してきました。

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今回、株式会社NTTドコモ様が活動されている「笑顔の架け橋Rainbowプロジェクト」の中で、私達よか隊ネット熊本が「みなし仮設」向け支援として企画している「つながるCafe」を扱って頂けることになりました。

 

※つながるCafeとは?

「みなし仮設」の方々は、地域からの孤立、支援からの孤立といった状況に置かれている状況にあります。私たちは、「益城町地域支え合いセンター」として行っている訪問型の支援活動、昨年の12月と今年の4月に行ったイベント型の支援活動「つながる広場」に加え、熊本県内の地域にCafeスペースを設け、交流と相談が出来る場を提供したいと思っています。それが「つながるCafe」です。この「つながるCafe」については、後日詳細情報を公開致します。

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NTTドコモ様の協力と頂き、Javan Giving様から提供されているクラウドファンディングサービスで運営資金集めを計画しております。今回の訪問では、Japan Giving代表の佐藤様より、営利団体としての活動の重要性、資金集めの重要性をご説明頂きました。

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その後、私達が企画している「つながるCafe」についての説明を行い、企画内容に対して合意を頂くことができました。

現在、クラウドファンディング公開に向けての準備を行っております。

 

熊本県内に約10,000世帯の方々が「みなし仮設」に住まれています。東日本大震災から本格的な運用が開始された「みなし仮設」住宅。今後、自然災害が起こった場合にも広く活用されると言われています。熊本地震において、「みなし仮設」の方々への支援体制は十分整えられているとは言えない状況で、「被災者が見えなくなっている」「被災者の声が聞こえなくなっている」という状況になっていると我々は考えています。

 

私達がなにができるのか?と考え、1つ1つできることを行っていき、今回新しく実行を考えているのが「つながるCafe」です。この「つながるCafe」を実行するためには、沢山の人からのご協力が必要です。皆様からのご支援よろしくお願い致します。