豪雨災害からまもなく一年。被災地では、少しずつ「復興」「まちづくり」という言葉が出てきています。
そんな中、5月25日(火)に開催された「復興まちづくりに向けた説明会~被災市街地復興推進地域の制度~」に参加してきました。
この日の説明会は、人吉市内の各地で開催された説明会の予備開催ということでした。当団体は人吉市外からの参加ですので、参加してよいか迷ったのですが、受付で確認したところ、快く参加OKが出ましたので、参加させて頂きました。
説明会の資料はこちら(復興まちづくりに向けた説明資料。市のHPからダウンロードしました)
主に、
- 豪雨の被害状況
- 復興まちづくりの検討・進め方
- 被災市街地復興推進地域の検討
の説明でした。
「復興」「まちづくり」この捉え方は人それぞれ。決めていくのはとても難しいですね。そんな中でも人吉市では、地域ごとに細かい話し合いを開催し、住民さんの意向を丁寧に集められれているそうです。やはり、「住民の意志」がまちづくりに一番大切になってきますね。
自分たちのまちをどうしたいのか
自分自身にも非常に突き刺さる言葉です。
そんな中、今回気になったワードが、「被災市街地復興推進地域」という制度。
これからの災害に備え、安全性の高いまちづくりを行ってくために、被災市街地復興推進地域の制度の活用を検討しているとのことでした。
(熊本地震時には益城町で適用されています)
詳細までは判りませんでしたが、建築行為等がある程度制限されるので、まち全体として安全性等を考えたまちづくりができていく制度ということでしょうか・・・
こういった制度がどのように住民の方の生活再建・生業再建、まちづくりに生かされるのかまだピンときませんでしたが、制度が有効活用され、今後のよりよい人吉に向かうことを願います。
ただ、事業者からは、「早く策定されないと、自分たちの建物をどのように再建してよいか決めきれない」や「水害に対する対策を考えた場合、本当にこの”被災市街地復興推進地域”の制度が有効なのか疑問」という声があがっていました。また、「防災」と「観光都市」を考えたまちづくりのバランスもとても大事であると感じました。
どこの町でも言えることですが、
- これからの自分たちの住む街のビジョン設定(トップダウンとボトムアップのバランス)
- こういった住民説明会を行っていくにあたっての周知(広報等での一斉通知はされてはいるが、本当に住民の声をきちんと吸い上げれる仕組みになっているか)
等々、平時のときから考えておくべきこと、仕組みとしてつくっておくべきことを感じました。いざ、こういった「災害が起こってから」やろうとしてもなかなか難しいですね。
人吉市復興商店街「モゾカタウン」
お昼は、人吉駅前に建設されている復興商店街「モゾカタウン」へ
まだお昼前ということで人は少なかったですが、鯉のぼりが飾ってあったりと、いろいろな賑わいの仕掛けがされていました。
FBページ:https://www.facebook.com/mozoca.town
Instagram:@mozo_town
オススメのお店も紹介してもらったので、またお邪魔して、お昼を頂きたいと思います。
仮設住宅へ
その後、ちょっとだけ仮設住宅へお邪魔させて頂きました。
※コロナ感染症拡大に伴い、現在はボランティア活動は中止されています。
ちょうど、味噌の移動販売も来られており、何人かの住民の方とお外でお話させて頂きました。
やはり、このコロナ禍の中、交流支援活動の制限がかかっているのはとても大きいですね。そんな中でも、応急仮設住宅のこと、災害のこと、先日の大雨のこと、これからの生活再建に事などなど、いろんなお話を笑い話も含めながらお話させて頂きました。
熊本では早くも梅雨入り、今夜も大雨が予想されています。
昨年の豪雨災害ではコロナ禍ということもあり、県外ボランティアが一切入れず、ボランティアの数がとても少なかったというデータが出ています。(熊本地震の3割程?)
今後の災害に備えて、コロナ禍において、ボランティアの受け入れを今後はどうするのか?昨年同様でいいのか?などいろいろと事前に考えておくべきこともありそうです。