八代市民球場仮設住宅で開催された「餅つき」にお手伝いで参加してきました。

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2020年12月26日(土)@八代市民球場仮設

この日は、仮設住宅でお住まいの住民さん主体の「餅つき」

これまで、活動に入らせて頂いたご縁で、餅つきのサポートしてお呼びして頂きました。

 

熊本県内では、コロナ感染が拡大しており、この「餅つき」の開催にあたっては、いろいろな葛藤があったことと思います。本来、この「餅つき」は他の団体がされる予定だったのですが、コロナ感染拡大により中止となり、しかし住民さんにとって、この「餅つき」はとても大事なイベントだったのだと思います。住民さんの希望により、開催することになりました。

 

私達よか隊ネットとしては、いつもどおり、「お茶セット」「休憩スペース用の机・椅子」を準備して、くつろぎのスペースづくりのお手伝いとして参加させてもらいました。

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この薪は坂本から。住民さんが自宅まで戻って、薪を持ってくれていました。

 

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地域支え合いセンターのスタッフさんも一緒に入ってのあんこづくり。

八代市でも「地域支え合いセンター」が立ち上がり、見守り訪問活動が始まっています。訪問活動はとても重要な活動なのですが、こうやって、住民さん主体の交流活動にまで顔を出してくれて、一緒に作業。本当にすごいことですね。

私達も、合間合間で、支え合いセンターのスタッフといろいろとお話をさせて頂きました。こういった自然の交流のなかから今後の活動についてのお話をすることができ、とてもうれしく思います。「みなし仮設」の方向けの交流支援活動について等をお話させてもらいました。

 

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住民の方と、お手伝いで参加されたグリーンコープさんが力を合わせて餅つき。餅つきって本当に、いろんな人の「役割」が必要になるとてもすばらしい行事ですね。

 

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よいしょ!よいしょ!掛け声に合わせて、男性がぺったんぺったんついて、女性が餅をこねる。この共同作業が住民さんの横のつながりをつくっていくんでしょうね。

 

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この職人の手。これまで長年培われた技術がここでも活かされています。

この日は、地元の高校生ボランティアの方も入っていたのですが、こういった作業を一緒にする作業も近年減っていて、とてもよい経験になったとおっしゃっていました。やっぱり、「地域行事」って大事なんだな、と改めて感じました。

 

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ちょっとした休憩のひとときのためのコーヒー。この日は幸いさほど寒くはなかったのですが、準備してあったストーブの周りで暖をとり、しばしの談笑。

とてもよい空間ができていました。

 

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最後は、みんなで集合写真。(密が心配されますが、、、やっぱりみんなでの集合写真として記録として残すことは大事かなと)

 

 

最後に

コロナ感染拡大化の中で、今回開催された「餅つき」大会。

住民さん同士での話し合いも、賛否両論いろんな意見が別れたそうです。「こんな時期に、やっていいのか」住民の方も大変悩まれたことだと思います。 それでも、開催を決めた住民の方々。とても勇気ある決断だったと思います。

 

なぜ、そこまでして「餅つき」をしたかったのか?

私達もしっかりこの決意を考えなければいけないと思いました。コロナ感染拡大の中で、いろんな地域行事が中止となっています。そもそも、なぜ「地域行事」というのが長年行われてきたのか。今回の「餅つき」を見て、改めて、その意味を強く感じました。

 

災害によって、今まで長年住んできた家を離れなければいけなくなり、仮住まいを余儀なくされました。もとは坂本町の住民とはいえ、ここに住んで初めて会う方も多いです。そんな中、ここで住んでいく、暮らしていく。

 

住民さんにとって、これからの「暮らし」を少しでも「豊かに」するために。そのための「餅つき」だったのだと思います。

準備をして、火をおこして、もち米を炊いて、ついて、丸めて。いろんな作業が必要になります。決して一人ではできなくて、いろんな人の力が必要になります。男性も女性も、小さな子どもからお年寄りまで。

自然と会話が生まれ、自然と力を合わせる。

 

そんな時間がここにはありました。

 

コロナ感染はもちろん最新の注意を払わなければいけません。医療従事者には感謝しかありません。医療崩壊は絶対に起こしてはいけません。

 

しかし、「住んでいる人たちのつながり」も決してなくしてはいけない。そこのバランスを今回強く感じました。

 

ここでつかれた餅はありがたく家族で食べさせて頂きました。

住民の方にとって、また2021年が少しでもよい年のなることを祈りまして。