2020年12月13日(日)さかもと道の駅で開催された「第3回 坂本で会いましょう」に「お茶どころ」として参加させて頂きました。
令和2年7月豪雨災害後、災害復興団体チームももちゃんが主催する、坂本町の被災者の交流企画。今回が第3回目。これまで通り、私達よか隊ネットとしては、「お茶どころ」として、珈琲・お茶を参加者・ボランティアの皆さんにご提供させて頂きました。
更に今回は、「NPO法人球磨川アドベンチャーズやつしろ」さんからの要請で「焼き芋」もご提供させて頂きました。
災害から5ヶ月以上が経ち、公的支援環境として、「公費解体の申請」「みなし仮設の申し込み」の期限がせまってきています。また、「川辺川ダムを中心とした治水対策」が報道のメインとなってきています。坂本町の被災者の方々は、それぞれ「みなし仮設」「建設型仮設住宅」といった仮住まいの生活を始められています。また「在宅避難」という形で、被災にはあったけど、自宅で生活を送られている方もいらっしゃいます。
今回の「坂本で会いましょう」は、地元である坂本町で「坂本住民の再会・集いの場」を主とした企画です。毎回、会場では「久しぶり!元気しとったね!」という声が多く聞かれます。災害によって離れ離れになってしまった人たちにとって、こういった再会の機会が本当に強く求められているのを感じます。
私達にとって「坂本で会いましょう」は、「坂本」という「地域」もそうですが、「坂本に、あの人に逢いに来ました」になってきています。
そんな中、メンバーと協力して精一杯「くつろぎの空間・時間」づくりを意識させて頂きました。少しでも届いてくれていたらうれしいな。
この日は、天気も味方してくれて、12月とは思えない、とても暖かい日でした。坂本の雄大な自然、青く広がった空、流れるような美しい雲。本当に美しい景観が広がっていました。
様々な企画が
継続は力なり。主催団体の方のつながりで、今回はいろいろな企画が入っていました。
本の配布
冬物衣料・布団の配布。本格的な冬を迎えて、まだまだ冬物関係の物資が不足しています。
食の提供。
熊本地震から何度もお世話になっている「縁joyスマイル」さんによるバルーンアート。子どもたちがキラキラとした目で見ていました。今回は子ども向けでしたが、高齢者にも大人気です。
災害後、のべ6000人以上もボランティアとして復旧活動に参加してくれている「秀岳館高等学校」による太鼓演奏。坂本の空に、大きな太鼓の音が響いていました。
八代市社会福祉協議会のブースも。「地域支え合いセンター」が立ち上がり、被災者向けの「訪問・見守り」事業が始まっています。スタッフの方も多く参加されており、チラシを配られていました。
熊本地震のときもそうでしたが、被災から時が経ち、仮住まいの状況になって、一番の問題になってくるのが「孤立」。孤立化防止のために、「見守り・訪問」活動がとても重要になってきます。
支え合いセンターによる「見守り」、民間団体による「交流活動」、ここをうまく連動して、「孤立」を防止できるよう、私達も今後の活動を考えていきたいと思います。
つながるボランティア
今回、「よか隊ネット」として「お茶どころ」「焼き芋」を受けさせて頂きましたが、私達では到底対応することができません。災害後の活動の中で出会った方たちの協力を頂き、対応することができました。被災者同士の「つながり」もとても大事なんですが、こういった「活動ボランティア」の「つながり」もとてもありがたいですね。
「チームやつしろ」「チームうと」のメンバーが、おいしい珈琲をいれてくれました。
熊本地震からお世話になっている「熊本友の会」。今回も「お茶出し」でご協力して頂きました。細かいところまで気を配って頂き、本当にありがとうございました。
友の会さんは、ふっくら保温「鍋帽子」もいくつもご提供して頂いており、年明けには仮設住宅の皆さんと一緒に「鍋帽子ワークショップ」を開催されるようです。災害を通して、いろんなつながりが生まれていっています。
BBQ協会に所属する、中村くん、米さん、そして当日会場でお手伝いに入ってもらった、かのんちゃん、がっくんには焼き芋担当をして頂きました。
さつまいもは、熊本地震で知り合った益城町の西村さんのところから。熊本地震の被災地から、豪雨災害の被災地へ!この連携がとてもうれしいですね。
「坂本で会いましょう」を通して
今回は、多くの方の協力を得て「お茶どころ」「焼き芋」を担当させて頂きました。小さい団体にとって、こうやって、たくさんの力を貸して頂けることが本当にありがたいです。「災害支援」「地域コミュニティサポート」への活動を通して、ほんとうにたくさんの出逢いを頂いています。
また今回、本当にありがたいことに、活動を通して知り合った坂本の住民の方から多くの差し入れを頂きました。坂本の人たちの何か力になればと思って入らせて頂いていますが、逆に坂本の方々から力を頂いています。
聞いた話だと、今回で「坂本で会いましょう」は一旦一区切り。また新しい形での企画に変化をしていくそうです。
ありがたいことに、開催された全てに入らせて頂き、多くの出逢いと気付きをもらいました。この日がまた坂本にとって、つぎにつながる大きなパワーになったと思います。しかし、生活再建・地域再建はまだまだ。住民の方にとっては、まだまだ乗り越えるべき壁がたくさんあります。
寒い日が続きますが、また、「坂本で会いましょう!」