状況に応じた支援活動の必要性

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2020年11月15日@人吉

災害から4ヶ月とちょっとが過ぎ、人吉の町並みも一件するととても落ち着いた状況となっていました。

建設型の仮設の建設も進み(人吉市だけで14箇所が建設予定されているようです)、入居も進んでいます。

 

仮設住宅に移られた方は、「住環境」としては少し落ち着いた環境へと変化していっていますが、仮設住宅での「自治会」、「みんなの家の活用」といった面で、まだまだ課題が残っているようです。

また心配なのが「在宅避難」と「みなし仮設」住宅。人吉市外を出られてた方もいらっしゃいますし、人吉市内で見つけられた方もいるようです。訪問調査の活動は耳にしますが、民間団体としての支援活動はまだあまり耳にしません。

 

そんなことを考えながら人吉市内を見て回りました。

人吉も自然豊かな場所、あちらこちらで、綺麗な自然を眺めることができました。これも豊かな球磨川からの恵みではないでしょうか。

 

 親子支援

人吉市内にある「ハリストス協会」様の一室を借りて「親子支援」を行っている「たらぎキッズサークル」さんの活動の様子を見てきました。

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活動名は、「ベビママすまいるサロン」

とても温まる雰囲気を感じる名前です。

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災害支援において、ついつい「子ども支援」の必要性が強くあがってきます。もちろん子どもに対しての支援も大事なのですが、忘れてはいけないのが、子育てをしている親への支援。

災害からの復旧と子育て。とても大変な状況になっていることが考えられます。

 

子育ての方で少しでもサポートができたらということで、さろん活動をされています。

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私達は途中で返ったのですが、この日は数組の親子がこられて、子供の面倒を見ながら、母親同士の会話を楽しんでらっしゃいました。

 

今は「災害支援」という色も強くなってしまいますが、「子育て支援」というのは今の社会でも大きな課題となっていますね。こういった団体さんの活動は被災地だけでなく、社会にとってとても大きな財産になると思っています。

 

このサロン活動は、毎週木曜の午前中に行われるようです。子育て世代の方は是非一度遊びにいってはいかがでしょうか?

 

「ひまわり亭」へ

お昼間の時間は、「ひまわり亭」へお邪魔して、活動のお手伝い。今日も、節さんはお元気でした。笑

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節さんのお話には、圧倒的なパワーを感じます。

説得力だけではない、、、被災という体験からの、支援活動をこれまで継続してきた経験、いろんな人の出逢いのオーラを感じることができました。

 

 

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この日は、ダンボールに入ったままになっていた、食器類の整理。

一人世帯、二人世帯の方にでも気軽に選らんでもらえるように、ギフトセット等の箱に入っている皿を一枚一枚出して、きれいに拭き取り、皿の種類ごとに仕分け作業を行いました。

衣類と一緒で、「選んでもらいやすいように」する仕分け作業が、裏作業としてとても重要になってきます。

 

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以前、ひまわり亭さんにご提供されたハンガーラックと、ハンガーは、綺麗に活用されていました。冬物衣料の上着は、このような形に整理しておくだけで、見る側もとても見やすくなり、管理もとてもしやすくなります。

 

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奥の方では、地元のボランティアの方が白米を小分けにされていました。

被災された方の多くに行き渡るよう、丁寧に一袋一袋包まれていっていました。

 

地域集落の支援活動に向けて

 

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そんな中で、一通りのお手伝いを終え、人吉市下薩摩瀬地区へ。

在宅避難者、みなし仮設の方に少しでも支援活動ができないか。

 

縁あって、下薩摩瀬地区で生活を再建されている方のお話をお伺いすることができました。

 

「仮設に入られた方は、どこに入られているかわからない。住民票も移されていないので、町内会長でさえ知ることが出来ない」

「1階部分は浸水しているので、この地区でも2階で生活を続けている人は多くいる」

「みなし仮設も地区内にあって、数世帯が入居しているが、顔を合わせる機会はまだない。他の地区のみなしの方の情報もまったくない」

 

今回の災害において、「人吉」は「在宅避難」の問題が多く取り上げられています。

調査員が実態調査に回ってはいるものの、全ての世帯を把握することがとても難しいでしょう。地域支え合いセンターが立ち上がり、徐々にこういった方に向けた支援も開始されますが、「訪問調査」だけで支援できるとは到底思えません。

 

自分たちができるパワーも考え、大きなことはできない。でも、まずはこの地区に向けてなにかできないか?地域の方がやりたいと思っていることをお手伝いできないか?

この地区の方が再開できる場・お話できる場・一緒に御飯を食べれる場。

 

寒くなる前に、地域の方の出会いの時間をサポートをしたいと思います。