台風10号からの教訓

台風

 

非常に心配された台風10号ですが、一部被害は出たものの、「未然の防災処置」により、甚大な被害は免れることができました。

令和2年7月豪雨災害地区の、さらなる被害拡大が非常に心配されましたが、今の所被災地も大きな台風の被害はないようです。ひとまず安心ですね。

 

ニュースで大きく取り上げられたこともあり、台風前は、「災害への準備」で地域が慌ただしい状況となっておりました。「防災」という観点で気づいたことをメモしておきたいと思います。

 

台風に備えた買い物

 台風が近づく数日前から、近隣のホームセンター、ディスカウントストアでは買い物客でごったがえしていました。

 

ホームセンターでは、

  • コンパネ
  • 大きめの板

等を買い求める人が多かったです。九州では台風に備えて雨戸を備えている家も多いですが、今回雨戸をつけていない窓への対策のための板貼りが多かったようですね。我が家でも、家にあるだけの板で補強をしましたが、細い板では窓を全面に覆うだけで一苦労です。雨戸をつけるのがベストですが、窓のサイズに合わせた板を準備しておき、いつでも取り付けれる状態に準備しておくのがとても大事であると感じました。

 

ディスカウントストアーでは、

  • 乾電池
  • 養生テープ
  • カセットコンロ・ガスボンベ
  • モバイルバッテリー
  • 飲料
  • 食料(特に、パンやカップラーメン)

が一通り売り切れる状況となっていました。

 

養生テープは、おそらくガラスに貼るようで皆さん買い求められているようで、どの家をみても、窓ガラスに✕印でテープがはってありました。ガムテープですと剥がしたときにあとが残りますが、養生テープだと綺麗に剥がすことができるので皆さんこちらを使われていたようです。

今回、停電は免れないという予想から、電気に関する対応も多かったですね。

 

我が家でもカセットコンロを補充しておこうと思って買い物に行きましたが、どこでも売り切れでした。停電が長引いたときに役に立つのがカセットコンロ。広く周知されてきた「パッククッキング等」は、カセットコンロ、鍋、水、ポリ袋、具材があれば、温かい食事を得ることができます。

不思議なことに、ポリ袋は比較的簡単に購入することができました。みなさんすでに備蓄されていたのか、、、それとも「パッククッキング」がまだ広く周知されていないのか、、、

合わせて、「ラップ」も購入しておくと、皿を使い回すことができてとても便利です。

 

避難所に関して

今回、どこの避難所も「満席」の状況となっていました。コロナの関係もあってか、避難所の収容人数が大きく減っていたことも影響していると思います。

ある一箇所の避難所の様子をみさせてもらいましたが、世帯ごとに距離をとってあり、それぞれに畳が準備されていました。

 

そんな中で、高齢者世帯から今回こんな声もあがってきていました。

「避難所に持っていく道具を持っていくのが大変なので避難所にはいかない。(本当は行きたいけれど・・・)」

 

予防的避難所では、毛布等の必要な道具は自分で持っていく必要があります。高齢者にとっては、さらに過酷な状況です。そんな状況を想定してか、避難所に行くのを躊躇された人も多かったようです。

今回、避難所は一日で閉鎖されましたが、長い目でみると、ある程度の改善が必要であることを感じました。

  • 高齢者でも持っていきやすい(コロコロ付きとか)防災グッズ
  • 避難所で少しでも過ごしやすくするための道具
  • 等々

災害が多発する中、たとえ避難所であっても肉体的・精神的なゆとりをもたせるために、まだまだやれること、やらなけれいけないことは多そうです。

 

また、心配なのが「単身高齢世帯」

私の町では、避難所を訪問した際に、ちょうど区長さんもこられており、自治区の高齢世帯の避難状況を確認されていました。これはとてもすばらしいことですね。

日常から、自分たちの地域に住んでいる人の状況をある程度把握して、必要な方には「避難誘導の手助けをする」こんな地区になっていく必要があると感じました。

 

これから、まだまだ台風がくる危険性があります。また、地震等の他の自然災害がいつやってくるかも分かりません。

日常での備え、災害が起こった際のシミュレーション等々、改めて「防災意識の向上」「地域での平時での取り組み」の大切さを感じました。