「第四回つながる広場」を実施しました

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2018年2月24日 益城町広安西小学校で、「みなし仮設」居住者向け支援イベント「つながる広場」を行いました。

※ 「みなし仮設」とは? → こちら

 

よか隊ネットでは、2016年10月から「益城町地域ささえ合いセンター」の活動を行っており、その活動の一貫として、「みなし仮設」居住者の皆様に対して開催案内を郵送にて行いました。

約1500世帯の方に案内をし、当日は180世帯340名(うち子ども55名)の皆様に参加して頂きました。 震災から間もなく2年がたとうとしてる時期ですが、これだけ多くの方にご参加頂きました。

 

みなし仮設の抱える課題

熊本地震前によって被災された方は、「応急仮設住宅(プレハブ仮設)」、「みなし仮設」、「在宅避難」という選択を取られています。どなたも支援を必要とされていますが、「みなし仮設」の皆様は、各地にそれぞれ点在して住まれているため、住まれている方の声がなかなか届かない、支援の手が行き届かない、といった課題があります。県内で活動するボランティア団体も「個人情報」の壁があり、みなし仮設の方に対しては、支援をしたくても支援先とつながれない。といったジレンマがあります。そういった流れから、私たちは今回のような、みんなが集まって交流ができる場がつくれないかと考えました。それが「つながる広場」です。

 

今回もたくさんのボランティア団体のご協力のもと開催することができました。

300名を超える参加者を迎え入れるためには、たくさんのボランティアの皆様に協力して頂く必要があります。 ネットワークグループとして活動している「よか隊ネット」は、今回のイベントに対して実行の協力呼びかけをさせて頂きました。ありがたいことに、今回も150名程のボランティアスタッフの方にご参加頂きました。

 

当日の会場の様子。参加者とボランティアスタッフが入り混じって大賑わいです。たくさんの会話と笑顔がありました。

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新しい取り組み「みなし仮設・在宅被災者向け交流会支援」

 

2018年2月より、学園大学の高林先生・よか隊ネットとして、「みなし仮設・在宅被災者向けの交流会支援」の新しい活動を始めました。

住んでいる場所に問わず、3世帯以上のまとまりで申請頂くと、交流会費として5,000円から活動費を助成するという活動です。

今回この説明会を行い、新たに5組みの方に申請頂き、交際費をお渡ししました。

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「つながる広場」でできたつながりが、このさきの日常でも生まれていくことを願っています。

 

 

協力のお陰で多岐に渡る支援活動

これまでの「つながる広場」と同様に、協力団体様のおかげで、たくさんの企画を入れ込むことができました。

  • 炊き出し
  • 物資
  • ステージ企画
  • ブース企画
  • キッズブース
  • 専門機関個別相談
  • おもてなし

 

また今回は、オープニングとして「託東太鼓」様にご参加頂き、素晴らしい太鼓演奏をして頂きました。

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専門相談も設置。復興のニュースがたくさん取り上げられていますが、個人個人に目をあてると、住宅再建のこと、健康のこと、まだまだ専門相談が必要な方々がいらっしゃいます。今回も数十件のご相談に対応させて頂きました。

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私達のイベントでは環境に配慮してリユース食器を導入しています。

今回は、「社会福祉法人 若葉会 若葉作業所」の方々にリユース食器のご提供、回収作業をお手伝いしてもらいました。

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大学生ボランティアスタッフも!つながる広場では、熊本県内の高校生、大学生ボランティアのご協力も頂いています。

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今回は、新たに「NTTドコモ」様も活動にご協力して頂きました。企画内容は「タブレットを使って遊ぼう」

高齢者から、こどもまで年代を問わず大賑わいでした。

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「つながる広場」の大きな目玉は、「おもてなしチーム」

参加者の方に気さくにお声がけ。私達がこのイベントで目指しているのはあくまでも「交流」

全てのボランティアスタッフの皆さんが参加者の人達にお声がけします。参加者のみなさんにも喜んで頂いています。

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みなし仮設にお住まいの石井さんも、またまた運営スタッフとして参加。「ペーパークラフト」の展示とワークショップです。

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まだまだたくさんの企画が体育館で実施されました。

本当に大賑わい。

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参加者の皆さんの声

アンケートへのご協力ありがとうございました。アンケートの回答の中から一部のコメントを記載させて頂きます。

昨年暮れにどうにか平屋をたてました。久しぶりに知り合いに会って色々話すことが出来楽しかったです。震災に会った方達をこんなに考えてもらっているかと思うとありがたいです。

おもてなしの方がいつもやさしく声をかけてもらってうれしいです。毎回楽しみで来ています。

離れた方と会う機会がないので、この様なイベントで会う事が出来るのでとても楽しみです。

定期的にこのようなイベントを開催して頂きボランティアの皆様やスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。準備等いろいろ大変でしょうが今後もこのような機会がありましたらよろしくお願い致します。

自分と同じような立場の人達が、ここに来るとまだこんなにいるんだと思えるだけでも、少しでも気持ちが軽くなります。

震災から約二年たとうとしていますが、このイベントで友人と会うのが唯一の楽しみです。また頑張れそうです。皆様の気持ちにいつも感謝しています。

みなし仮設が1年間延長されたので、このイベントも引き続き開催していただければありがたいです。

このように集まることができると多少の情報を得られますので助かります。人の声で話をすると分かることがあります。ご支援のおかけでお茶会の予定ができました!

子どもたちの太鼓の演奏で心が癒やされました。孫達の顔も浮かびました。知人とも出会えてとても良かったです。

被災された方々多数にお会いし、互いに励まし、語り合う機会が与えられ大変よかったと思います。感謝!

イベントの開催楽しみです。

 

生活のお困りごと等

うれしいお言葉を頂く一報、生活のお困りごと等まだまだあります。少しだけご紹介させて頂きます。

自宅がもうすぐ建ちますが、となりの石垣がポロッと落ちる状態なのに、区画整理の関係で修理してくれず心配

自宅はできましたが家具類等に不自由しています。

未だに家が決まらず心配です。

みなし仮設に入居していますが、毎日の生活において買い物が不便です。

家を建てている途中ですが、支援が次から次に終わるので会計への負担が大きくなってきた

家の再建の目処が立たない。

災害公営住宅について、場所・開設時期等について情報が少ないように感じます。

家がない。隣近所との付き合いがない。ただ住んでいるだけ。

隣近所とのつきあいがほとんどなく、以前住んでいた所に早く帰りたいと思います。

 

まだまだ支援は必要です。出来ることを少しずつでも進めていこうと思います。 

 

※「つながる広場」は赤い羽根協働募金の助成金で活動しています。