2017年6月8日に、南阿蘇に水70ケースをお届けしてきました。
訪れた場所は、南阿蘇の長野地区。水をお渡しするついでに、今の南阿蘇の現状を聞いてきました。
昨年の熊本地震と、その後の大雨による土砂災害で道路と水道が破損し、ボーリングにより水道を復旧したが、硫黄分が多い温泉水が出たそうです。
出てきた水は生活用水には使えるけど、飲料水には使えず困っているということでした。
村が給水所を設置しているが、住民のニーズとしては、ペットボトルの水が安心で支援してもらえるならありがたいとのこと。
水道の本復旧は道路工事が終わらないと取りかかれず、まだ目処が立っていないということです。
私達がお伺いした際にも、「長崎市上下水道局」のタンクが設置されており、水をくみにこられている方がいらっしゃいました。
ついでに、長野地区の付近を案内してもらいました。
大雨で土砂災害が酷かった河川付近。川の中にはゴロゴロと大きな石が転がっていました。
綺麗な花と綺麗な山並みという美しい景観でしたが、土砂災害の爪痕がまだまだ残っていました。
土砂災害の傷跡があちこちで。
ここは、何かの作物を作るためのビニルハウスでしょうか。骨組みが大きく曲がっているのが被害の大きさを物語っています。
川の横に残されていた多きな石。土砂災害の際に転がってきた石だと思われます。
大きなニュースにもなった、国道57号線から南阿蘇にわたるための阿蘇大橋の現在の様子です。
川の向かいが、がけ崩れが起こった箇所です。復旧にはまだまだ長い時間がかかりそうです。
南阿蘇の美しい山並みは健在でしたが、目先には痛々しい影崩れの後があります。
南阿蘇の震災被害はほとんど報道されていませんが、地震の被害、大雨の被害はとても大きく、復旧はまだ遠いということを改めて感じました。
南阿蘇は、景色が綺麗で、観光にもとても人気の場所です。
少しでも復興作業が進み、観光客が戻ってきてくれることを望みます。