暮らしてはじめてわかる悩み
10月末より、みなし仮設にお住まいの世帯を訪問し、震災後の生活についてのお話を聞かせていただいています。
訪問し始めた頃は、高齢者世帯、高齢者を含む世帯を優先して訪問しました。 訪問し、お話を聞くことで、みなし仮設にお住まいの高齢者の現状、問題点を詳しく知りました。
社会的弱者といわれる高齢者が今回のような震災に会うと、現役世帯より、よりダメージを受け易い。 年金で生活されている高齢者世帯は、住宅の再建が難しい世帯も多く、みなし仮設終了後の家賃を支払う生活に不安を持たれている方も少なくありません。 住む家を無くし、よく検討する余裕も無く、緊急に空いているアパートに移られた方がほとんどです。
ある高齢の女性は腰痛があり、3階のマンションの登り降りの生活がたいへんだと話されます。
ある膝の悪いお嫁さんは、高齢の足の悪い姑が、浴槽の高さが自宅のより高くなった為、お嫁さんの介助なしに浴槽に入れなくなったため、お風呂に入らなくなり困っていると話されました。
マンションで一人暮らしの高齢の女性は、長年住み慣れ、親しくされていた隣近所から離れ、ご近所との交流が無い生活の寂しさを話される。 以前より交通の便の悪い所に引越したため、かかりつけの益城の病院に行くのに、タクシーを使わざるを得なくなったり、交通手段が無いため外出の機会が減り、家に閉じこもりがちになっている世帯もあります。
突然の地震で住いを無くし、新しい環境でなんとか日々がんばって生活されている被災者の方々の、一人一人の困り事を聞く事により、何か少しでも現状が良くなるような事に繋げていければ良いなと思い、素敵な仲間たちと助け合って訪問しています。
※記事の内容とは関係ありません。